“実は昨年末の事故以来、長い間、自問自答と自責の日々が続きました。悔やんでも泣いても、もう時計は元には戻せない。それが僕の答えでした。生きる目標を失いそうになったのですが、そんな僕のそばに自転車がありました。
とりあえず、外の風に当たろうと自転車に乗ってみたところ、不思議なことに、自転車のペダルをこいでいる時間だけは、押しつぶされた自分の気持ちが少し開放されるのを感じました。汗をかいて、自律神経が働いて、アドレナリンのかけらが出てきたのです。
「もう一度、頑張れるかもしれない」。子どものころから慣れ親しみ、僕の冒険の原点とも言うべき自転車が、僕の身体と心を突き動かしてくれたのです。
”